vol.2では、最愛の人と過ごしたかけがえのない時間、
そして「人と本気で向き合う」意味を
深く学んだ5年間強の物語をお伝えしました。
今回は、その別れの後、私がどんな葛藤を経て、
なぜ“コーチとして生きる”と決めたのか・・・
そのお話を、少しだけさせてください。
どん底の静寂という暗闇”を越えて──もう一度、自分で決心した心動く未来へ。
妻を見送ったあと、私は再びビジネスの最前線に戻りました。
「お客様のために、価値を届けたい」
そう強く願い、仕事に打ち込みました。
目の前のお客様に向き合い、
情熱をもってお客様の課題に真摯に向き合う毎日。
心からの情熱で、何かを取り戻そうとしていたのだと思います。
でも、どうしても埋まらない心のなかにある“ギャップ”がありました。
テクノロジーの最先端を追いつづけるという日々と、
人間の“生きる意味”に触れたいという願い。
それらの間に引き裂かれるような感覚。
まるで、心がふたつに分かれてしまったかのようでした。
どちらも大切。
だけど、どちらかしか選べない。
そんな葛藤に苦しみながらも、私は数年間、IBMに残りました。
でも、最終的には・・・
どうしても、その“ズレ”をごまかしきれなくなった。
静かに、でも確かに決意し、私はIBMを去りました。
けれども、やめた直後に明確な道があったわけではありません。
やりたいことはなんなのか?
何を世界に届けていくのか?
これからの人生、自分一人でどう生きていけばいいのか、、、
答えのないまま、未来への希望が消えてしまったような日々。
心がまったく動かない。
まるで世界からいっさいの音が消え、ただ無機質な時間。
ここではその頃のことを多くは語らないですが、
それは今度お会いした時に、、、
けれど、どれだけ小さくても、
私の中で“消えなかった炎”がありました。
蝋燭の一筋の炎
それは・・・
「人と、本気で関わりたい」という想い。
そして「人には、いつでも再創造の力があり、
自分らしい人生を自ら切り拓ける」という信念。
私はコーチングを学びつづけることを
辞めることはありませんでした。
自分自身の過去と今、そしてこれからの未来に、
静かに、深く向き合いました。
そうして、小さくも大きな決意をしました。
「自分の人生、やりたいことど真ん中で生きよう」
「人に関わることを、自分の“志命”として生きよう」
「人は誰しも、自分の領域のリーダーの中のリーダーとなり、
自分らしい人生を生きることができる」
「そのリーダーの中のリーダーが日本を更に光り輝くものにする。」
それが、私のコーチとしての再出発のはじまりでした。
「子供たちが憧れ、
早く大人になりたいと思える光り輝く大人たちで、
世界を溢れかえさせる」
この想いが生まれた原点でもあります。
vol.4では、その決意から、私がどう起業し、
「至高のリーダーシップ」という想いを形にしていったのかをお届けします。
もし今、あなたが人生や事業の次のステージに向けての
岐路に立っているのだとしたら、、、
この物語が、少しでも背中を押す一滴になれば、幸いです。
心からの感謝を込めて。
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